長谷川時夫のコスモロジー
大池の森に住んで36年。長谷川は、子どもたちを集めてフリースクールを始めまし
た。「雪屋根の月見」「すすきの穂あわせ」など、創造的なコスモロジーの遊びを、
子どもたちの力によって作り始めました。豪雪のときに来た子どもたちは、テレビも
ゲームもない空間で、家の中で遊びます。家を押しつぶそうとする雪や危険な状態に
ある森の生き物たちのことを知りません。
「窓から見る雪の数を数えて」「数えられないよ」・・・数え始める子どももいます。
ずっと降る雪を見ているうちに、「雪はまっすぐに降るのではなく、向こうとこっち
では降り方が違う」「雪の大きさが違う」「雪の形が全部違うみたい」・・・・こん
な会話を続ける内に、ある子どもから、「雪の数ははじめが無限で、終りが一つ」と
いう答えが返ってきました。

それ以来、長谷川は、このような問答を「仙人テスト」と呼んで、新たな時代の禅機
を表した禅画、俳句、和歌などのような、自然とのコミュニケーションの魂の表現と
ならないかと模索しています。
絵のサイズ:縦25.5×横32.2cm 額のサイズ:縦30.5×横39.5cm